チョコレートケーキ


「宇佐住が元気になるようにって戸坂と考えたんだ」


「ごめね。黙ってて…」


 希恵が申し訳なさそうに言った


「ううん。ありがとう。2人の気持ち、すごく嬉しい」


「よかった。宇佐住の笑顔がやっと見られた」




 先生がルームミラー越しに私を見て微笑んだ