先生は驚きもしないで希恵の話を聞いていた すると先生が一言… 「気づいていたんだ。宇佐住のこと…わかってたけど、教師っていう立場上、どうしようもなかった」 「断るくらい誰にでもできるのに」 希恵が素早く突っ込むと 「そりゃあ断るのは俺だってできるさ。たとえ小森が言って来たところで、断る自信はある」 「…ってことは、まさか!?」 先生は頷くだけだった 希恵は一生分驚いたに違いない