チョコレートケーキ


 先に食べ終わった先生が

「なぁ、元に戻れないか?俺、別れてから毎日淋しかった。目の前にいるのに俺のものじゃないって…そう思えば思うほど…」


「先生…」


「ずっと思い出していた。お前と行った海を。あの日、お前の気持ちを聞けたことを…」


「私も海を思い出してた…」


「宇佐住…いや、美羽。好きだ。もう離れたくない」


 そう言って私を抱きしめた


「先生、私…好き。でもバレると先生に迷惑かけちゃう…」


「大丈夫。隠し通す自信はあるから心配するな」


「…でも…」


「そうだ、あの海へ行くか」


 そう言うと先生は車を走らせた