スターレディ物語

わたしが素に声をかけると、素はどこか寂しそうな表情で、軽く頷く。


「そうだね。……行こう」


素は何かを振り切るように、カウンターに向かう。


飛行機に乗って、約三時間。うどん発祥の県と呼ばれる所に着いた。


わたしと素が空港に到着すると、AQUASメンバーと、マネージャー、それから……。


「結ちゃん!お疲れさま」


壱星類司社長がいた。


「社長……出張では?」


「勿論。これから、また仕事だよ。結ちゃんにも手伝ってもらうから。じゃ、行こう!」


そんな訳で、ここからは素とは別行動なので、素の視点からお送りします。



「二日酔いは大丈夫?」


麗が聞いてきた。


素は我に返り、軽く笑う。


「へーき。お腹空いたなぁって」


すると、空と花崗が笑う。