神人〜世界を繋ぐ扉〜

教会の裏にある森で、ジュリアは一人立っていた。
日の光でキラキラと輝く葉達。風が木を揺らし、風と木の葉が会話しているように音を立てる。
確か、バースと出会ったのもこんな森だった。
一人、物思いにふけっていると、背後から二つの足音といい匂い。
「いよいよだね」
振り向くと、予想通りビオラとオペラ。
「ええ」
ジュリアはそれだけを呟き、また森の音に耳を傾けた。そんなジュリアに、ビオラが独り言のように呟く。
「何か、長かったようで短かった」