神人〜世界を繋ぐ扉〜

だが、ゼウスの剣は途中でピタッと止まった。
「……」
見ると、ゼウスの胸の辺りから銀色の刃が突き出ていた。
「がふっ!」
剣が貫かれたままゼウスは血を吐き出し、小さく呻いた。
「貴様…」
「ヘウ"ン…」
さっきまで意識を失っていたヘウ"ンが、涙を流しながら剣を握っている。何故泣いているのか分からないが、ヘウ"ンは柄から手を離し、バースの前に来た。
「バース…」
「お前…大丈夫なのか?」