東京に行く日が来た



「ティナ〜いくぞ〜!用意できたかぁ〜?」



豊の車へ急ぐ



「あきがもうすぐ来るって!」



「ティナ〜!お待たせ〜!」



あきが大きな荷物を抱えて、走ってくる



2人分の荷物を豊の車に詰め込み、空港へ向かう



豊とあきは話で盛り上がってる


私は空を眺め、心はすでに東京にあった



空港に着き、豊に見送られる



「変な男につかまるなよ!気をつけて行ってこいよ!」



「うん。いってきま〜す」



私達は豊に手を振る




「あき…これでいいのかな?」



「ティナが決めたんでしょ?嘘は突き通しなよ!」



「うん。私達の秘密だね!」



「ありがとね!」



「翔にメール打った?」




「今からする。取りあえず、空港でるときと、羽田空港に着いたら連絡しなきゃね」




”今から飛行機に乗ります。もうすぐあえるね”



翔からのメール


”楽しみだ。羽田空港着いたら連絡しろよ”



今の私の中には豊がいなかった…




飛行機の中で、あきは眠っていた



窓から見える、大きな雲のじゅうたんを見つめていた


この雲の下にはたくさんの人がいて、いろんな悩みを抱えたり、いろんな経験をしてるんだろうな…



そぅ…私の悩みなんてきっと、ちっぽけなんだ




これから私は翔のところに行く