年明けのカウントダウンパーティー



隣には豊がいる



あれから翔とは連絡をとっていない



「5!4!3!2!1!」



私たちの目の前で、1000発の花火が新年の幕開けを飾る



あちらこちらで、新年の挨拶が交わされていた


お構いなしにキスするカップル
や、子供連れの家族

携帯で写真を取る人たち




みんなそれぞれ新年を迎えた



そして…私たちも



「豊、あけおめ!」



「今年もよろしくな」



豊は優しくキスをした


「恥ずかしい〜!」



「初キスも〜らい」



「初詣でいくぞ!」



「了解!」



手を繋ぎ神社にむかった



「なにお願いしよっかなぁ〜?」



「俺は内緒!」



「ティナだって内緒だもん!」



神社には、長蛇の列



私と豊かの繋いだ手は、豊かのポケットの中で温まれていた



私たちの番が来た



おさい銭をいれ、2礼2拍手をする



(今年こそは穏やかに過ごせますように…幸せになりますように…)



それから私たちは、おみくじを引いた



「俺、中吉じゃん!」



「………」


私はおみくじを開いて固まった…



「ティナ、何だった?大吉かぁ?」



「…凶」



「うっそー!マジで?ある意味すごくねえ?」



「最悪…今年悪いのかな…」



「大丈夫だって!気にするな!!俺がいるからな!」




そう言うと、私の手を引き、りんご飴を買ってくれた



「ありがと!豊は優しいね…」


「お前は、りんご飴が似合うなぁ」



「私は子供か!」



私達は初笑いした




本当におみくじが当たるとは、思っていなかった…



私達のこれからを暗示していた…