店から自宅までは車で30分。



『ただいま〜疲れた〜』


お母さんがお風呂上がりに髪を乾かしている。


『お帰り〜あら?今日は豊くん来てないの?』



『うん。私もお風呂入ってこよ〜っと』



『あ〜待って天愛。さっき男の人から電話あったわよ!』



『誰?名前は?』



『さぁ〜?もぅすぐ仕事から帰ってくるって言ったら、また後でかけ直すって言ってたから、そのうちかかるわよ』



『そう…誰だろ?』



『天愛(ティナ)って言ってなかったよ?天愛(てんあ)さん居ますかだって。あんたの事知らない人じゃない?なかなか読める人いないからね。』


気にしつつ、お風呂で疲れをとる。(ふぅ〜生き返るぅ〜)


(豊、なにしてるかな?後で、ラブコールしちゃおっと)



髪を乾かし、部屋に戻ろうとすると




『プルルル…』




そういえば…




『天愛〜電話よぉ〜さっき言ってた人〜』



お母さんが大きな声で叫んでる。



『はぁ〜い!二階に電話回して〜!』




誰だろ…