「なぁ、俺はまだ会いたいって思う。また、電話してもいいか?」



「うん・・・」



神様・・・



どうして・・?



私たちをめぐり逢わせたの・・・?




電話を切り・・私は号泣した




抑えていた想いがあふれてきた・・・



「コン  コン」




車をノックする音・・・




そこには翔がいた・・・・




「・・・・んで? なんでよ・・・・」



私は車から飛び出し、翔に抱きついた




「泣き虫・・・」



翔は、強く強く私を抱きしめてくれた




その様子をあきが見ていた・・



「ティナ。落ち着いたら、後からおいで!うちら、さき歌ってるね!」



「あき・・・ありがと」



他の友達は、何が何だかわからない様子で、戸惑っていた。



私には豊って思っていたから・・・



「私ってダメだね…ずるい女だ…」



「ずるいのは、俺じゃねぇ?」



前に見たあの笑顔で言った…



この笑顔にずっと会いたかった…



この笑顔が声が…


忘れられなかった…



そしてこの温もり…




翔の香りの懐かしさが、私たちの時間を物語る…



「俺ってバカだよな…お前の姿見たら、気持ち抑えれなくなった」



「だから、会わずにいたのに…
翔のせいだからね!」



「ハィ…すみません…」




私たちは、久しぶりに笑った