『俺は豊先輩に負けねぇ。だってお前、惚れ薬飲んだしな!(笑)』



『もぅ…バカ』


惚れ薬なんてあるわけないじゃん…



でも、少しは効き目あるみたいだょ…







時間はあっと言うまに過ぎ、私は翔の家を出る。



『おじゃましました。じゃーね。』




『おう!またな!』




えっ…





『また?これであきらめるんでしょ?』



翔はニコニコしながら言った。



『い〜や〜だ!仕事がんばれよ!じゃ〜な!』



私の頭をくしゃくしゃしながら、笑ってる。



『まぁ…いいや。行ってくるね!』



私は車を走らせた。ニヤついてる私がいた。





惚れ薬かぁ…





『〜♪〜♪〜♪』



この着うた…豊だ…




一気に現実に引き戻された気分。



車を止め、電話に出る。



『ティ〜ナ、なにしてんの?』



『今から仕事よ。学校終わったの?』




『終わったよ!今日、仕事終わったらティナの家行っていい?』



どうしよう…



『…うん。いいよ。仕事終わったら電話するね!』




電話を切り、ため息をつく… これって罪悪感…?