「遊びに来た」




「は?」



「夏休みだし」



「へ?」



淡々と言う彼にあたし、目が点。


こいつはそーゆー奴だった。



他人のことなんかおかまいなしで、本能で動く。




「で、なんで、ここにいるの?」




「だから、遊びにきた。」



もーほんとにこいつは!



「だから、なんで遊びにきたの?ここ、どこかわかってる?」



「おまえんちの最寄り駅」



「そう!あたしんちの最寄り駅だけど、そーじゃなくて」



あたしついついまた声が大きくなる。