アリマなんて大っ嫌い! 普通、仮にも女の子が一生懸命告白したのにはぐらかすか? さいてー! 東京でカッコいい彼氏見つけてやるんだから! あんなやつ、絶交なんだから! そんな思いで過ごしてきた毎日は、とっても長くて、 彼を忘れられていない自分に気づいては、ため息をついた。 それでも無理くりフタをして、閉じ込めていた気持ちが、 会えば一瞬にして戻ってしまう。 いや、むしろ以前より大きくなっていることに気付き、また涙がこぼれた。