「もう私疲れたわ…あの子がいるせいで…!!」

「おい、何を言ってるんだ。少し疲れてるんじゃないのか?寝てこい」

「………えぇ」


ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。


私のせいで……家族が崩壊する。
私が弱いから…何もできないから…病気になんてなるから…
勉強も、運動も何もできない…私がいるだけで迷惑だ


そう思っていた。生まれてからずっと。
私の存在が、自分で憎かった。嫌いだった。自分が嫌いだった。

何回か死のうとした。死ねなかった。
いつも助かってしまう。
ギリギリのところで助かってしまう。

私がその度死なないから、もっと迷惑がかかった。


「もう…いい加減にしてよ!死ぬならとっとと死んじゃいなさいよ!」

「……ごめんなさい」



お母さんに死ねと言われた



ワタシ ハ ドウスレバイイ



嫌いだ。きらいだ。キライダ



誰からも嫌われた。いざ人と接して仲良くなったかと思えば嫌われた。

さけられた。偽善者だと言われた。弱虫だと言われた。


いつの間にか私の心は汚れた。

誰とも仲良くしようと思わなくなった

誰と接しても作り笑いを作った。本気で笑えなくなった。

誰も信じなかった。

周りから人がいなくなった

誰も私に優しくしてくれる人なんかいなかった。

泣いた。仲良くしようとするのをやめたのに…泣いた。

やっぱり悲しかった。

でも信じることはできなくて…本気で笑えなくなった。


高校に入るときに親元から離れた。

お母さんは喜んだ。やっぱり寂しかった。


高校に入りある人に出会った。

その人は私に優しくしてくれた。赤の他人なのに……。

その人がよくわからなくて……戸惑った。

自分でもよくわからない言葉を沢山言った。優しくしてくれたその人を尊敬した。

嬉しくて背中で少し泣いた。彼は気づいてなかった。



私を見捨てなかった…その人のおかげで過去から抜け出せる気がして……私は昔の自分に少し
戻った