ずるい君が欲しい









ひやっ、とした背中の
向こうから話しかけられている



だけど向けない現状がある
あたしは完璧に泣きそうな顔





え、何でなきそうなの?あたし?






でも答えなきゃいけない、
いやいや、......




ぎゅっ、と日誌を片付けて
荷物を持ち椅子から立ち上がり
後ろを向いた



そこにいたのは相変わらず
こちらを睨むように見ている羽生君