あたしと羽生君との出会いは
日常の中で時たま起こる
突発的な出来事に過ぎなかった






購買で昼食を買いに
里香と来てた所に里香の
友達がいて、彼は――――




彼は――羽生君は、
その友達の友達だった





ただ里香とその男友達が
軽く喋るのをお互い早く終わらないかな
とぼうっと待っているだけ、
そこぐらいしか共通点は
見出せないほどに羽生君とは無関係だった