淡々と慣れ始めているべリアルの暴言に私は返している。
それが気に食わなかったらしく、怒りっぽい彼は「ぐぬぬっ」と唇をかんだ。
「ごろごろごろごろしやがって!んなんだからイツキに女として見てくれねぇンだ!」
しばしの絶句。
よっぽど私に恨みがある霊に金縛りを食らわされたかのような麻痺感。まさか悪魔天使の口からその単語が出てくるとは毛ほども思ってなかったから、不意打ちを食らってしまった。
「いっ………イツキ君のことは関係ないでしょー!?」
「いーや関係あるね」
自棄に自信満々に言い切るべリアル。
「どこがよ!」
「俺が関係あるって言ったらあるんだよ!」
この自己中が!

