しぶしぶべリアルの遅い朝飯を作り終えると、時刻は八時を回っていた。
今日は特にこれといって目立った行事はなく、おとなしく家に引きこもっていることにする。
私はソファにねっ転がり、だらだらと流れているテレビを見ていた。
朝早いこの時間はべリアルの言うとおり何もない。まったくこれといって惹かれるものがない。
春休みだから暇なのは覚悟の上だったがここまでひどいとは思わなかった。
宿題?ああんなもんきれいさっぱりダストシュートに放り込んでるよ。
「おいナギサ」
目玉焼きにソースをかけているべリアルが私を呼ぶ。
「なに?」
テレビから目を離さず適当に応じた。

