「それが本当だとしてもあれじゃん。399歳ってもう立派なおじいちゃんでしょ」
私より艶があってサラサラな黒髪のくせして何を言うか!
憎しみと悔しさをこめて睨みつけると、あのべリアルが一瞬ひるんだ。
「400歳っていったらまだまだ若々しいんだよ。つーか俺らいつまでも若いままだし」
「あれ?さっき歳とるって言ったくせに」
「ちげぇって!体は永遠に若々しいっつー意味だよ!」
漫画の中の世界だな、と私は内心で言いのけた。
7個集めたら願いがかなうボールを見つけて永遠の若さをーと叫んでいるべリアルが目に浮かぶようだ。もちろんそんなものはないのだろうが。だが天使がいる時点でありえないことなどないのだと学んだ。

