「まっこれでわかっただろ?」 得意げににやりと笑う彼は 「ばらされたくなきゃいうこと聞くしかねぇってこと」 悪魔にしか見えなかった。 私はなぜ日記をつけていたのか、と過去の自分を責めた。私のイツキ君への思いはこの口が空気よりも軽いべリアルに知られてしまったのだ。 死にたい。 「まっとりあえずリンゴでも剥いてくれ」 「………ナシでいい?」 「我慢してやるよ」 早く風呂がたまってくれないか、と私は叫んだ。