『樹君って………天の邪鬼だねえ』 急変した態度と言葉に怒り心頭に発する。 『だから君に僕の何がわかるんだよ!黙っててくれ』 『ほら。そうやってムキになるとことか。ムキになるってことは図星ってことでしょ?』 何言ってるんだこの子は。 『自分の実態を嫌う人となんて付き合わなくていいんだよ。そっちのほうがよっぽど楽だしね。もっと人を信じれば?』 そう言って、彼女は僕に背を向けた。