胸元のネックレスを強く握りしめる。 気のせいかネックレスの羽の部分が熱を持って気がした。 玄関に立ち、鞄から鍵を出そうとしたがふと可笑しなことに気付いた。 音がする。家の中から。テレビの独特な耳鳴りがする。 慌てて私は鍵を突っ込み、右にねじった。 靴を脱ぐのも忘れて、家へ飛び込む。後で掃除大変だな。 荒々しくリビングにつながる扉を蹴破り、テレビが設置してあるソファに目を移した。 黒い影はまたたき、消えた。