「………それで終わりか………?むっ娘………!」
必死に出笑いをこらえている背中に私は頷いた。
「おっ面白い………!だったら私も面白いものを見せてやろう」
アリエルは崩壊しかけている顔面をこちらへ向け、一瞬でべリアルの目の前まで移動した。
よく見てみるとアリエルのほうが大きい。ちょっとだけだけど。
隙を突かれたべリアルは成すすべもなく胸ぐらを掴み上げられた。
きっちり留めてあったボタンが一気にするりと逃げるように外れた。
「なにすんだボケっ!」
怒ったべリアルが遠慮なしに右手を鞭のようにしならせる。

