「………なんでよ」


私はあからさまに尖った声を出したが、べリアルはあくまで落ち着いている。


「幕引きぐれぇいつも通りでいきたいし、いつあのくそ野郎がお迎えに来るか分からないだろ?」


そんなべリアルに私は何と言い返せばいいかわからなかった。


「………まっ最後ぐらいね。いいかも」


やっと込みだしてきた言葉はそんな気軽いものだった。


水がやけに冷たく、指の神経を凍らすようだ。