「何うじうじしてんだウジ虫が」
後ろから声をかけられビクッとする。
振り返るとそこにはいつものふてぶてしい態度のべリアルがいる。
そうだ、今はいるんだ。明日のこととか考えず今はこの幸せを噛みしめなければ!
「ウジ虫とかひどっ!ほらっ朝飯食べてよ早く!」
頭ごなしに言いつけると、べリアルは唇を尖らせて黄金色に焼きあがったばかりのパンに齧りつく。
「ねぇ。あんた今日行きたいところある?」
自分の分の皿とコップを洗いながら尋ねてみる。
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