「はっはー………笑わせてもらったぞ娘」 笑いすぎだ! 金色だった目玉をごしごし雑にこすり、アリエルは深呼吸をした。 「貴様、そこらの男より男だな」 ………褒めてんの!? 「だが、すまんが命は命でな。取り消すことはできないだろう」 分かっていたことだが、ずんっと胸が重くなる。 ろくに伝えないまま、行ってしまうなんてどこかのドラマみたいだ。