あくまで天使です。



「素晴らしい飼い主が見つかったものだな弟よ」


まだ馬鹿にしきった色は抜けないが、先ほどよりも柔らか気がする。


「私にここまで言ったのはお前以来か………」


「………つーかてめぇ。何のためにここに来たんだ?こんなどうでもいい話するために来たんじゃねえだろうが!」


べリアルが話の流れを180度変えた。


「無駄話ばっかしてねぇでとっとと話しやがれってんだ!」


「………弟よ。分かっているのだろう?寛大な私は貴様の心の準備ができるまで切りださないでおこうと思ったが………」


そういうのなら仕方ない、とアリエルは長い脚を組みなおした。