紅茶を机の上に置くと「ありがとう」と近頃言われなかったお礼を言われる。ちょっと嬉しくなった。 べリアルは私の隣ですさまじい殺気を放っている。 せっかくの美貌が引きつり、歯が噛みしめられた重みに耐えられずギシギシと悲鳴を上げている。 私はべリアルの真っ白&金髪バージョンのアリエルを眺める。 その視線に気づいたアリエルは、ふと顔を上げ、 「私の顔に何かついているか?」 と真顔で尋ねてきた。私は首をぶんぶん振る。