大丈夫だから、絶対に警察には連絡しないでくださいね。面倒だから。 自分で言った言葉に安心する。 きっと人間には手に負えない人なんだろう。人ですらないかもしれないし。 自宅の前までつくと、響いてくる怒声。 勿論私はうろたえ、家の中に飛び込んで行った。 靴を素早く脱ぎ、玄関に放り投げる。荒々しく開けたドアの奥にべリアルの顔が見える。 だが、金髪の長い髪の毛と大きな白い背中がべリアルの体を半分隠していた。