うっとりしているおばさんを見て、そんなにかっこいいのかと興味がわく。


かっこいい人ならうちんくにもいるけど。顔だけ。


「その天使みたいな人がね。ナギサちゃんの家の場所を聞いてきたのよおばさんに。いい声してたわ~」


またまたうっとりし始めたおばさんに、眉を寄せる。


「え?なんで私の家の場所を?」


「あら。知り合いじゃなかったの!?どっどうしましょう………!」


慌てだしたおばさんを宥め、私は駆け足で家へ向かった。