「なんかお兄さんの新居の下見だって。仲いいよね」 「………普通の兄妹ってのはそんなもんだろ」 べリアルは突然私のほうを見るのをやめ、テレビをつけた。 「まーね」 どうやら私は何故かべリアルの逆鱗に指をかすめてしまったようだ。 彼は隠そうという気がまったくないらしく、急激的に気分の期限が下がるのがよくわかる。 単純馬鹿とはこういうことを言うのだろうか。