これでべリアルの警戒心は少し緩んだ。むしゃむしゃとクリームを生地からはみ出させながら、口周りを汚していく。 「あーあ。でも私ぶっちゃけプリン派なんだよねー」 ぴたりとべリアルの目がシュークリームから私へ移る。 「あ………?」 「でもさー誰かが食べちゃったみたいでねー。せっかく何時間も並んで買って来たってたのに!」 ぎろりと少々睨みをきかせる。 「べリアル、誰が食べたか知らない?」 「………おれはしらねぇな」 あくまでしらばっくれるつもりかこの野郎!