ドキッと心臓が暴れだす。 あれだけ大量にガラスケースに飾っていたプリンが残りわずかなのだ。 もしかして私の目の前で終わったりしないよね?そんなベタな感じじゃないよね? 溢れる不安を抑えつけ、私はまた一歩進んだ。 前の前の背の高い男が 「俺2個ね!」 と指をピースの形にした。 なっなんだとー!こういうのは普通1個だろうがっ! 空気を読まない男性に、心を込めて覇気を送った。