あくまで天使です。



「ちょっと………やるつもり?」


「なんだよしちゃわりぃか」


目もくれず、コインをマシーンに投入する。


ちゃりんっという音がしたのと同時に、ディスプレイが光を灯した。


「お前もやるか?」


無邪気な笑顔で言われ、断れる気も起きず無言で隣の席に座った。


今日初めて自分の財布を緩め、金を払う。


乗り気じゃなさそうな雰囲気を醸し出していたが、初めてプレイするゲームに心底興奮していた。