あくまで天使です。



そうぶちまけてみるも


「は?か弱い乙女?ゴリラ並みに図太い小娘ならいるがな」


憎まれ口で返され、ひょんっと飛び込んで行ってしまった。


放って帰るわけにもいかず、やむを得ず私も自動ドアをくぐった。


入った瞬間襲ってくる熱気と下品な笑い声。


ゲームは大好きだが、ゲーセンには来たことがない。


幼いころから一人でゲーセンに行くな!と過保護を超えて変態な父にしつけ、を超えて船にうされていたからかもしれない。


あのどでかい図体と真っ黒なコートで注目を浴びているべリアルは、とあるレースゲームの席に座った。