「おい!あれ見ろ!」 前方にあるネオンが目にしみる店を指差した。 私はその指が捕らえるものを見極めようと両目を細めた。 紅と蒼のネオンが点滅している。それはどうやら文字になっているようだ。 『amusement park』 つまり、ゲームセンターか。 昔から夜のゲーセンにいるのはガラの悪い不良ときまっているもんだ。 このかよわい乙女である高校生が入って行ったところで、金貸せやぁ!と脅されるのがオチ。