帰り道、とぼとぼ寂しく帰路を歩んでいると前方に見知った広い背中が見えた。 とたんにさっきまでの気持ちがうそのように軽くなり、気づいたらその背に向かって走り出していた。 ポンっと音が出るかでないかの境目の力でたたくと、怪訝な目つきで振り返ってきてくれる。 「お前………部活はどーした部活」 「サボった」 あっけらかんに言い放つと、ぷっと吹き出される。 「明日、制裁くらっても文句言えねえぞ?」 「いいんだよたまには。心の休憩が必要なんだよ」