「んじゃ、わたし今日は帰るわ。月緋に「明日は死んでも来ますからお願いします殺さないでつるさないでバットを振り上げない」っていっておいて」 彼女たちに眼をやらず、スルーする形で鞄を引っつかむ。 「せっ先輩………?」 不安げに見上げてくる千秋に、にやりとここ一週間で磨きかかってきた不敵な笑みを浮かべた。 「しっかり伝言頼んだよ。言わなきゃ切腹させるから」 介錯は私に任せろ、と捨て台詞付きだ。 今度こそ前だけを見据えて、部室を飛び出していく。