『いいの。成島先輩、きっと………』 先の言葉を伝えると、千秋はあからさまに顔をしかめた。 『あの二人が仲良くなってくれればそれで幸せなの』 憧れの先輩と大好きな人が一気に幸福になってくれれば嬉しいに決まっている。 それが、私なりの幸せの形。 「………だから許せなかったんです」 ぽつりと、頭を垂れ断罪するような格好で千秋がつぶやいた。