「で?俺に何を言いてえ」 「消えてくれませんか」 「………そんないい顔で言う言葉じゃねぇぜ?」 「貴方が来てから彼女の心は急速に僕からはなれてる。きっと今ならまだ間に合うと思いますが………」 なんの障害もなければ、と付け加える。 「全て終えた後の貴方の存在は目障りでしかないんですよ。さながら徳川家康が関ヶ原の地で石田三成を破った後の豊臣家の者のように」 「言いてえことはそれだけか」