「そうですか。それだったら今日の授業の理科の問題もあっさり解けるはずだ」 どこからどう聞いても、斜めから聞いても嫌味に聞こえる。 こいつはべリアルが問題を解けるはずがないのを知っているようだ。 ………おっかしいな、いつツイッターしたってばれたよ。 「そんなことまでして葉木さんを助けてあげたかったんですね」 含みのある言い方に、べリアルは頷くことなく、ぶっすりと腕を組んだ。 「………ああそういえば。べリアルさんが名前を呼ばれたくない理由は大体わかりましたよ」