あくまで天使です。

「ブラッハーさんでしたっけ」


一瞬停止したメンタリティに強い衝撃が来たおかげで我に戻れた。


まさか彼女の口からその人物の名前が出るとは思ってなかったのだ。


「別にただの親戚だけど………」


「ただの親戚？噂じゃ恋人って聞きましたけど」


今更ながら。


女子のヘリウムがごとく軽い口とその光ファイバーに劣らない情報伝達のスピードには恐れ入ったよ。