そしてべリアルの顔もろくに見えないまま放課後を迎えた。 時々、「おいナギサ………」堂々と話しかけてくるのだが、そのたびに自然と顔とテンションがおかしくなり逃走してしまう。 何だこれ?何なんだこれー! どう頑張ってもまともに会話すらできない。 泣きそうになりながら部活で鍛えた足の筋力で部室へダッシュ。 冷水器の水をがぶ飲みしながら向かったのに、まだ部室にはだれもいなかった。