あくまで天使です。



「………焦りすぎたか」


胡坐を解き、重い腰を上げた。横に並ばれると私が小人に見えるんじゃないかな。


サラサラで枝毛が全く無さそうな髪が私の頬に触れた。


それだけなのに、また顔が赤くなる。


「やっぱしじっくり行こうぜ。お前の決心がつくまで待っておいてやらあ」


ポンっと頭に大きなぬくもりを素で伝わってきた。


Sなのか優しいのかはっきりしていただきたい。