あくまで天使です。



ちらりとべリアルがこっちを見た。


どもりながら私はしっかりと目を合わせる。


艶っぽい黒真珠にそらすことなく見つめられたら、なんか恥ずかしい。


ドキドキと心臓の鼓動を感じる。あれ?今までこんなことなかったんだけど。


口紅でも塗ってんのか!と言いたくなるほど潤った唇がパカリと薄く開いて


「………こんな問題もわかんねえのか。え?だっさ」


と吹き出された。