「どーもどーも」 得意げな顔をろくに隠そうともせず、誇らかに鼻の下をこする。 私は救ってくれた彼に何を言えばいいかわからなかった。 だがこれだけは言える……… 「………インチキしやがったな!」 と。 しかし助けてもらった分際で相手を否定するほど恩知らずではない。