それらしく答えが私の脳内を横断歩道のごとく横切っていくのだが、全然今教師を納得させられるような惜しいミスすらその中にはいない。 ちょっなにこの責め苦。私いつもいじめられてるから今日ぐらい勘弁してくれてもいいじゃん! 泣き言を心の中で吐いてみるが、天の神もない。 やっぱり素直にわかりません、と言ってしまおう。と正直に教師のほうを向き直った。 だが 「おっそれ俺わかるぜ」 との言葉が、初めのほうの私のセリフに被ってきたので、最後まで言えなかった。