あくまで天使です。



「ちょっとなんであんたがいるの!?」


何度目になるかわからないやりとりを今回も繰り返し、私はべリアルを怒鳴りつけた。


朝会が終わって、廊下をうろついていたこいつを人気のない渡り廊下に引っ張り込んできて、今問い詰めていた。


「あーうっせえうっせえ。んな大声で喚かなくても聞こえてるっつーの」


細長い小指を耳穴に突っ込み、顔をしかめるべリアル。


「いい加減あのくそ狭い家でこもってんのは飽きたんだよ。それにそろそろお役目を全うしねえとな、という俺の仕事への情熱がほとばしって………」


「何が情熱よ!人を不幸にすることしかできないくせして!」