朝ごはん(朝パン)を詰め込むとべリアルはそそくさと部屋を出て行った。


私は私で彼の分と自分の分の皿をコップをつかみ、水で洗い流している。


自分の部屋に帰ってくれたようでほっとする。


洗い物を済ませ、自分の部屋に私も帰る。薄いクリーム色の壁隔ててボソボソと言葉にならない単語が聴こえてくる。あいつ、テレビでも持っていたのか?


鬼が静かな間に何とやら。宿題をでも片づけよう。勉強机に座りノートと教科書を開いたのと同時に


「おい」


と低い声が背に浴びせかけられた。


肩を飛び跳ねさせ、慌てて私は振り向く。私の手元を覗き込んでいるきれいな顔が目に入った。