なんだよ!ちょっとかっこつけてみただけじゃないか! とべリアルに向かって吐きだそうと視線をそらすと、ガクが慌てた声音で 「姉貴!前!危ないですぜー!」 敵の陣地を指差した。 その必死の形相に今あるべき立場を思い出され、急いで前を向くが、至近距離に振りかぶった生意気坊主がいた。 くっ!あたる!と反射的反応に身をゆだねる。 危険から身を守る反射はしっかりそれを果たしてくれた。